ポイントへのソレノイド・デコーダー・ランタンの組み込み方
74491 ソレノイド(電動化パーツ)の組み込み方
1.箱の中身を確認する
74491 ソレノイドをポイントに組み込んで電動化します。
ソレノイドとは、電線を螺旋状に巻いたコイルのことを指す言葉です。メルクリンではポイントやその他のアクセサリーを動かす仕組みとして使われていますので、それらのアクセサリーをまとめて「ソレノイド・アクセサリー」と呼んでいます。
ソレノイドの箱の中には、青・黄色線が付いたソレノイドと、ネジ、コネクタ、ポイントの切り替え機のカバーが同梱されています。
青・黄色線やコネクタは、アナログ式のレイアウトやK83デコーダーに接続して使用する際に利用します。デジタル式のレイアウトで、デコーダーも一緒にポイントに組み込む場合には不要です。
2.ポイントを直線側に切り替えて、突起を出す
ポイントを直線側に切り替えます。
直線側に切り替えると、ポイントの裏面の図の部分に黒い突起が出てきます。
ここにソレノイドから伸びている腕を引っかけます。
ポイントを曲線側に切り替えてしまうと、突起が引っ込んでしまい、ソレノイドを引っかけることができなくなります。作業前に必ず、直線側に切り替えて、黒い突起が出ていることを確認しましょう。
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3.青・黄色線を取り外す
ソレノイドから出ている青・黄色線は、アナログ式のレイアウトやK83デコーダーに接続して使用する際に利用します。
デコーダーをポイントに組み込んで使用する場合には、この線は不要になりますので、根元から丁寧に取り外します。
取り外す際は、絶対にコードだけを持ってい引き抜いてはいけません。必ず、根元にあるコネクタ部をしっかりと指で押さえて、基板にダメージを与えないように注意して取り外してください。
根元をしっかりと持って外します。
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4.ソレノイドの腕を引っかけて、はめ込む
ポイントの黒い突起に、ソレノイドから伸びている腕を引っかけます。
ネジ穴の位置を合わせて、ソレノイドのレールの裏面と接する側に付いている3つの白い突起が、レール裏側のへこみにしっかりはまる位置にはめ込みます(下の写真を参考にしてください)。
5. ネジで固定する
2カ所をネジで固定します。
ネジをきつく締めすぎないように注意してください。きつく締めすぎるとネジ山をつぶしてしまったり、プラスチックが破損してしまうことがあります。
これで完成です。
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74470 ランタンの組み込み方
デコーダーとランタンを両方とも取り付ける場合には、先にランタンを取り付けた後に、デコーダーを取り付けて、最後にランタンの配線をハンダ付けする順番がおすすめです。ランタンの配線をデコーダーの下に通すことが出来て、配線が邪魔になりません。
1.箱の中身を確認する
74470 ランタンキットの中身です。
1箱に左右1個ずつ、合計2個分のランタンキットが入っています。黒いパーツはさらに左右それぞれ1つずつの予備があります。
ポイントの分岐方向によって、取り付けるパーツが異なりますので注意しましょう。
左分岐・右分岐によって、下の写真のパーツを使います。
以下、左分岐ポイントの例で説明しますので、図のパーツを使用します。
使わないパーツは大切に保管しておきましょう。
2.透明な丸いパーツを取り付ける
下の写真の部分に取り付けます。
黒い小さな突起に、穴の開いた透明な丸いパーツを取り付けます。
透明パーツの細長い楕円形の穴に、黒い突起がしっかりと差し込まれていることを確認してください。この部分は動きますので、きちんと差し込まれていないと故障の原因になります。
指で透明なパーツをしっかりと押さえたまま、ポイントを表向きにします。
透明パーツの先端部は、取り付けると、ポイントの表側に飛び出します。
飛び出した部分に透明な四角いパーツを取り付けます。向きを間違えないように注意してください。
四角形の部分のやや長い方の辺が、レールと平行になるような向きに取り付けます。
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3.ランタンカバーを切り離して、取り付ける
黒い小さなパーツはランタンカバーです。
これは1つしか使用しないので、あらかじめニッパで、ランナーから切り離しておいてください。
ランタンカバーを嵌め込みます。ランタンカバーも、はめ込む向きが決まっているので、注意してください。
カバーは下の写真の向きにはめ込んでください。
まずポイントを曲線側に切り替えてください。この時、ポイントの分岐する側から見て『\』の斜線の形が表示される状態に取り付けます。
次にポイントを直線側に切り替えてください。まっすぐの棒線の形が表示されていることを確認してください。
反対方向の合流側から見て丸い形が表示される向きが正しい向きです。
これらは列車の運転士さんの視点で考えた時に、進入するポイントの切り替わっている線路の向きを示しています。ですので、曲線側に切り割っている時には\の斜線、直線側に切り替わっている時には|の棒線表示になっている状態が、ランタンの正しい状態です。
反対側の合流方向から見た時には、曲線側に切り替わっている時には丸い形(直線方向から合流できない)、直線側に切り替わっている時は同じく棒線(直線方向から合流できる)が表示されていれば完璧です。
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4.LED基板を取り付ける
黒い枠パーツに、基板から出ている配線を通します。
黒い枠パーツは、左分岐か右分岐かによって違う形をしていますので注意してください。
黒いパーツに基板をしっかりとはめ込みます。
この時、基板を折ってしまったり傷つけたらしないように、十分注意してください。基板を持って手で押さえるのではなく、必ず黒いパーツの方を広げるようにして、基板を丁寧にはめ込んでください。基板に無理な力を加えると折れてしまいます。
ポイントにネジ止めして完成です。
ネジはきつく締めすぎないようにしてください。
通電してランタンが点いた状態です。
ランタンの配線については、デコーダーの種類によって、配線する箇所が異なりますので、次のデコーダーの項目を参照してください。
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74460 ポイントデコーダーの組み込み方
1.ご確認ください
(1)ポイントデコーダーは単体ではポイントを動かせません。必ず、先にソレノイドを組み込んでください。
ソレノイドの取り付け方はこちらです。
(2)ランタンも取り付ける方は、ランタンキットを先に取り付けた方が、配線の取り回しがしやすいです。
ランタンキットの取り付け方はこちらです。
※こちらは品番74460のデコーダーの説明です。品番74461のデコーダーは付け方と設定方法違いますので、下記の写真でお持ちのデコーダーの種類をご確認ください。
品番74461のデコーダーの取り付け方はこちらです。
【見分け方】74460ポイントデコーダーは、
・ポイントの番号を設定するディップスイッチが、基板のチップ側(レールと接する側)に付いています。
・電線ケーブルが、すべて基板から直接出ています。
2.ポイントの番号を設定する
基板上にあるディップスイッチで、ポイントの番号を設定します。ここで設定した番号が、MS2やCSで操作する時に押すキーボードの番号になります。
デコーダーの取扱説明書に、番号とディップスイッチのパターン表が記載されていますので、それを見ながら番号を設定します。
※74461 DCC対応デコーダーのパターンとは互換性がないので注意してください。
ディップスイッチの操作は、マイナスの精密ドライバー等、先が細くて折れない棒状のものを使用して、慎重に行ってください。
設定は、ディップスイッチにある「1」~「0」までの番号が書かれた各スイッチを、「ON」か「OFF」のいずれかの位置にスライドすることによって設定します。ディップスイッチに「ON」と書かれている側にスライドしたスイッチが「ON」の状態に、逆側にスライドしたスイッチが「OFF」の状態になります。
下の写真の例では、2、3、5、7、9のスイッチがONになっていますので、ポイントの番号としては「3番」が設定されています。
設定した番号は、付属の紙にペンで書き入れておき、デコーダーを組み込んだ後にポイントに貼り付けておきます。
※74460デコーダーでは、デコーダーをポイントに組み込んでしまうと、ディップスイッチの設定ができなくなります。必ず、組み込む前にスイッチを設定してください。ポイントの番号を変更したい時には、デコーダーを一度取り外す必要があります。
《動画で見てみよう》
3.デコーダーをポイントに取り付ける
デコーダーの3カ所に開いている穴を、ポイントの裏側にある突起に合わせて、デコーダーをはめ込みます。
あまり無理な力を加えて基板を壊してしまわないように、丁寧に取り付けてください。
赤・茶線をレールの端子に、コネクタの付いた線をソレノイドのコネクタに、それぞれ繋ぎます。
ポイント番号のシールを貼り付けて完成です。
《動画で見てみよう》
4.ランタンの配線をハンダ付けする(ランタンを付けた場合のみ)
※ランタンを取り付けない場合には、この工程は不要です。
レールの端子に、黄色と茶色の配線をハンダ付けします。
ランタンを付けた場合の完成状態です。
《動画で見てみよう》
74461 ポイントデコーダー(DCC対応型)の組み込み方
1.ご確認ください
(1)ポイントデコーダーは単体ではポイントを動かせません。必ず、先にソレノイドを組み込んでください。
ソレノイドの取り付け方はこちらです。
(2)ランタンも取り付ける方は、ランタンキットを先に取り付けた方が、配線の取り回しがしやすいです。
ランタンキットの取り付け方はこちらです。
※こちらは品番74461(DCC対応型)のデコーダーの説明です。品番74460のデコーダーは付け方と設定方法が違いますので、下記の写真でお持ちのデコーダーの種類をご確認ください。
→品番74460のデコーダーの取り付け方はこちらです。
【見分け方】74461(DCC対応型)ポイントデコーダーは、
・ポイントの番号を設定するディップスイッチが、チップ側と反対側(基板の裏側)に付いています。
・基板から出ている電線ケーブルの他に、2組のコネクタ付きケーブルが付属しています。
2.赤・茶・黄色線をデコーダーに取り付ける
付属しているコネクタの付いた赤・茶・黄色線を、デコーダーのコネクタに取り付けます。
3.デコーダーをポイントに取り付ける
※ランタンを取り付ける場合は、デコーダーの取り付けは、「5.ランタンの配線をハンダ付けする」を先に行なった方が、手順が少なくて済みます。
→74461デコーダーの場合の「5.ランタンの配線をハンダ付けする」はこちら。
デコーダーの3カ所に開いている穴を、ポイントの裏側にある突起に合わせて、デコーダーをはめ込みます。
基板から直接出ているコネクタを、ソレノイドに繋ぎます。赤・茶・黄色線をレールの端子に、それぞれ繋ぎます。
下の写真を参考にしてください。
《動画で見てみよう》
4.ポイントの番号を設定する
基板上にあるディップスイッチで、ポイントの番号を設定します。ここで設定した番号が、MS2やCSで操作する時に押すキーボードの番号になります。
デコーダーの取扱説明書に、番号とディップスイッチのパターン表が記載されていますので、それを見ながら番号を設定します。74461 DCC対応デコーダーでは、ディップスイッチのパターンは「OFF」が「0」、「ON」が「1」を表す2進数になっています。
※74460デコーダーのパターンとは互換性がないので注意してください。
ディップスイッチの操作は、マイナスの精密ドライバー等、先が細くて折れない棒状のものを使用して、慎重に行ってください。
設定は、ディップスイッチにある「1」~「0」までの番号が書かれた各スイッチを、「ON」か「OFF」のいずれかの位置にスライドすることによって設定します。ディップスイッチに「ON」と書かれている側にスライドしたスイッチが「ON」の状態に、逆側にスライドしたスイッチが「OFF」の状態になります。
下の写真の例では、1、2のスイッチがONになっていますので、ポイントの番号としては「3番」が設定されています(2進数表記で「11」ということ)。
設定した番号は、付属のシールにペンで書き入れて、ポイントに貼り付けておきます。
《動画で見てみよう》
5.ランタンの配線をハンダ付けする(ランタンを付けた場合のみ)
※ランタンを取り付けない場合には、この工程は不要です。
デコーダーの基板の端にある2つの小さな金属端子に、ランタンの茶・黄色線をハンダ付けします。
茶・黄色の色は決まっていないので、どちらをどの端子に付けても大丈夫です。
あらかじめ、端子までの長さよりも若干余裕を持った長さで、茶・黄色線を切断しておき、ハンダ付けましす。余った線はデコーダーの下に収納してしまうと良いでしょう。
ランタンを付けた場合の完成状態です。
《動画で見てみよう》